概要
PowerSwitchのSシリーズで初期設定する際に以下の最低限の設定
A.シリアル接続
B.初期アカウントの設定(パスワード)
C.ホスト名の設定
D.マネジメントポートの設定
E.各インターフェイスの設定
前提
・PowerSwitchのSシリーズ
・OS10で動作する
注意事項
OS10はHW、サービスタグと紐づいているため、
ファームウェアのアップデートは、サポートを契約していないと、
アップデートのバイナリをそもそもダウンロードできないし、アップデートができない。
A.シリアル接続
1.各Sシリーズのシリアルポートに接続する。
確認した限り、SシリーズはRJ-45タイプのシリアルポートのため、
RJ-45タイプのシリアルケーブルを準備する。
※RJ-45タイプのシリアルケーブルは特に仕様の制限や要件がない
RJ-45タイプのシリアルケーブルを端末に接続して、Switchにも接続する
2.ターミナルソフトでSwitchに接続する。
SSHのターミナルソフトでシリアル接続を以下の設定にする
以下、ターミナルソフトによっては設定方法が個別に違うため、
そのターミナルソフトに合わせて変更する。
以下-------------------------------------------
Speed(baud):115200 (9600 for micro-USB port)
Data bits:8
Stop bits:1
Parity:None
Flow control:None
-------------------------------------------以上
B.初期アカウントの設定(パスワード)
初期アカウントはデフォルトは以下の設定
基本的にはセキュリティリスクがあるため、デフォルトアカウントの削除およびパスワードは、必ず変更すること。
以下-------------------------------------------
ID:admin
Password:admin
-------------------------------------------以上
1.アカウント作成およびパスワード変更コマンド
コマンド例
(config)#username ”対象アカウント” password ”変更パスワード”role ”設定したい権限”
対象アカウント:admin以外で構成されたフレーズ
変更パスワード:小文字、大文字、数字、記号を含めた8文字以上のパスワード
設定したい権限:管理者権限=sysadmin
C.ホスト名の設定
(config)#hostname ”設定したいホスト名”
設定したいホスト名:64文字以下のホスト名
D.マネジメントポートの設定
管理用の専用ポートの設定する際に以下の考慮事項がある
・管理用の専用インターフェイスでSwitchを操作するためのポート
・VLTを構成する際に疎通インターフェイスに利用することが推奨される
・OS10の仕様で、設定するIPで以下の制限があり、IP設計に考慮が必要
以下----------------------------------------------------
NG例1
管理IF:192.168.0.1/16
VLANorIF:192.168.1.1/16
NG例2
管理IF:192.168.0.1/24
VLANorIF:192.168.0.2/24
----------------------------------------------------以上
1.管理IFに遷移する。
(config)# interface mgmt 1/1/1
2.管理IFを起動する。
(conf-if-ma-1/1/1)# no shutdown
3.管理IFのDHCPを無効化する。
(conf-if-ma-1/1/1)# no ip address dhcp
4.管理IFに固定IPを設定する
(conf-if-ma-1/1/1)# ip address A.B.C.D/mask
E.各インターフェイスの設定
管理インターフェイス以外は、アップリンク、ダウンリンクの区別は、基本的にはない。
各製品によって、インターフェイスの管理方法が違う。
10G系のS4xxxはswitch-port-profile
25G系のS5xxxはport-group
という定義で管理されている。
注意!!
このswitch-port-profileやport-groupは、定義を変更すると、その定義の管理化にある
インターフェイスの設定情報が初期化される。
switch-port-profileはそのSwitchの全ポートに影響がある。
port-groupは、4ポート単位で管理される。
例として、S5248Fの場合、1port-groupのあたり、4ポートが管理下にあり、
1port-groupを設定すると、4ポートに影響がある
port-group1/1/2を Eth 25g-4xから Eth 10g-4xに変更すると、
1/1/5-1/1/8の設定が初期化される。
また、デフォルトの設定から変更すると、1/1/x:1というサブポートを指定する必要がある。
以下----------------------------------------------------
例1:S5248F
hostname# show port-group
Port-group Mode Ports FEM
port-group1/1/1 Eth 25g-4x 1 2 3 4 -
port-group1/1/2 Eth 10g-4x 5 6 7 8 -
port-group1/1/3 Eth 25g-4x 9 10 11 12 -
port-group1/1/4 Eth 25g-4x 13 14 15 16 -
port-group1/1/5 Eth 25g-4x 17 18 19 20 -
port-group1/1/6 Eth 25g-4x 21 22 23 24 -
port-group1/1/7 Eth 25g-4x 25 26 27 28 -
port-group1/1/8 Eth 25g-4x 29 30 31 32 -
port-group1/1/9 Eth 25g-4x 33 34 35 36 -
port-group1/1/10 Eth 25g-4x 37 38 39 40 -
port-group1/1/11 Eth 25g-4x 41 42 43 44 -
port-group1/1/12 Eth 25g-4x 45 46 47 48 -
port-group1/1/13 Eth 100g-2x 49 50 -
port-group1/1/14 Eth 100g-2x 51 52 -
port-group1/1/15 Eth 100g-1x 53 -
port-group1/1/16 Eth 100g-1x 54 -
port-group1/1/17 Eth 100g-1x 55 -
port-group1/1/18 Eth 100g-1x 56 -
----------------------------------------------------以上
1.設定したいポートに遷移する
(config)# interface ethernet 1/1/1
2.ポートの設定を確認する
(conf-if-eth1/1/1)# show configuration
3.ポートを起動する
(conf-if-eth1/1/1)# no shutdown
4a.ポートのswitchportをアクセスモードにする
(conf-if-eth1/1/1)# switchport mode access
5a.アクセスモードで所属するVLANを設定する
(conf-if-eth1/1/1)# switchport access vlan xxxx
4b.ポートのswitchportをトランクモードにする
(conf-if-eth1/1/1)# switchport mode trunk
5b.トランクモードのポートにVLANを付与する
(conf-if-eth1/1/1)# switchport trunk allowed vlan xxxx
5c.トランクモードのポートに連続した複数のVLANを付与する
(conf-if-eth1/1/1)# switchport trunk allowed vlan 100-200
5d.トランクモードのポートに非連続な複数のVLANを付与する
(conf-if-eth1/1/1)# switchport trunk allowed vlan 100,200,300,400