2019/01/31

Active Directoryのドメイン名を検討するときに考えるべきこと

ここでは、ドメイン名を決めるときの検討事項を記載します。

システム的な制限があるため下記の項目は例外なく必達で準拠する必要があります。
■NetBIOS名
・利用できない禁止文字があるので利用しない。
  バックスラッシュ (\)
  スラッシュ記号 (/)
  コロン (:)
  アスタリスク (*)
  疑問符 (?)
  二重引用符 (" ")
  より小記号 (<)
  より大記号 (>)
  縦棒 (|)
  先頭文字にピリオド(.~)
・NetBIOS名の最小・最大長があるので考慮する
  最小:1文字
  最大:15文字
  
■ドメイン名
・利用できない禁止文字があるので利用しない。
 コンマ (,)
 チルダ (~)
 コロン (:)
 感嘆符 (!)
 アット マーク (@)
 番号記号 (#)
 ドル記号 ($)
 パーセント (%)
 キャレット (^)
 アンパサンド (&)
 アポストロフィ (')
 ピリオド (.)
 丸かっこ (())
 波かっこ ({})
 アンダースコア (_)
 空白 (ブランク)
・ASCII 文字を除き、すべての文字はそれぞれの大文字小文字の区別します。
・先頭文字は英字または数字でなければなりません。
・最後の文字がマイナス記号またはピリオドであってはなりません。
・ドメイン名の最小・最大長
  最小:2文字
  最大:255文字
・ラベルあたりの最大長
  最大:63バイト
・FQDNあたりの最大長
  最大長:255文字
 備考:AD FQDNドメイン名は64文字に制限されているため、64文字以上の場合、
    AD FQDNはパス内に2回表示される。

■単一ラベル DNS にはしない。
 例:contoso
 単一ラベル DNS は以下の問題がある。
 ・単一ラベル DNS 名は、インターネット レジストラーを使用して登録できません。
 ・単一ラベル DNS 名のドメインには追加の構成が必要です。
 ・単一ラベル DNS 名のドメインでは、ドメイン コントローラーの検索に DNS Server サービスが使用されない場合があります。
 ・既定では、Windows Server 2003 ベースのドメイン メンバー、Windows XP ベースのドメイン メンバー、
  および Windows 2000 ベースのドメイン メンバーでは、単一ラベル DNS ゾーンに対して動的更新が実行されません。

■「.local」ドメインは利用しない。
 同じネットワーク内に「.local」があるとコンフリクトが起きるケースがあり、あまり推奨はされません。
 Apple製品で、Bonjourというサービスを利用してIPネットワーク上のマシンやデバイスを自動検索するため、コンフリクトが起き、
 動作が不安定になったり、検出しないというトラブルが発生します。

■予約語が設定されているため以下の語は利用しない。
 ※以下はWindowsの予約語にあたるため他の項目でも利用はしない。
    ANONYMOUS
    AUTHENTICATED USER
    BATCH
    BUILTIN
    CREATOR GROUP
    CREATOR GROUP SERVER
    CREATOR OWNER
    CREATOR OWNER SERVER
    DIALUP
    DIGEST AUTH
    INTERACTIVE
    INTERNET
    LOCAL
    LOCAL SYSTEM
    NETWORK
    NETWORK SERVICE
    NT AUTHORITY
    NT DOMAIN
    NTLM AUTH
    NULL
    PROXY
    REMOTE INTERACTIVE
    RESTRICTED
    SCHANNEL AUTH
    SELF
    SERVER
    SERVICE
    SYSTEM
    TERMINAL SERVER
    THIS ORGANIZATION
    USERS
    WORLD

ドメイン名を決定するときの方針
■一回決めるとシステムサイドも、利用者サイドも変更が難しいので、ドメイン名の決定は慎重にする。

■設定後に変動が少ない要素の名前を選定します。
 なんらかの製品名などは、時間経過によって陳腐化したり、実態との乖離が発生する要素を使用すべきではありません。
 あまり適切ではないケース
 ・ドメイン名:dc2003
  Windows Server 2003環境でActive Directoryを構成した場合、
  OSのアップグレートを実施すると、OSはWindows Server 2019なのに、ドメイン名はdc2003ということになる。
  
■パブリックドメインのサブドメインを推奨
 例:dc.contoso.com

■内部系のドメインは利用しない
 例:lan・localなど

■個人的な検討方法
・なんらかの認証を簡素化したりしない場合は、相当な回数利用するので、短く覚えやすいドメイン名を推奨。
 会社名の短縮名
 例:contoso社の場合、contoso>con.contoso.com
 会社名の先頭文字列にActive Directoryの先頭文字をそれぞれ利用する。
 例:contoso社の場合、Contoso-Active-Directory>cad.contoso.com

・汎用的な名前すぎると、合併したりする際に、競合する可能性が発生する。

参考URL
Active Directory: Best Practices for Internal Domain and Network Names
https://social.technet.microsoft.com/wiki/contents/articles/34981.active-directory-best-practices-for-internal-domain-and-network-names.aspx

Active Directory におけるコンピューター、ドメイン、サイト、および OU の名前付け規則
https://support.microsoft.com/ja-jp/help/909264/naming-conventions-in-active-directory-for-computers-domains-sites-and

Active Directory Maximum Limits - Scalability
https://docs.microsoft.com/en-us/previous-versions/windows/it-pro/windows-server-2003/cc756101(v=ws.10)#BKMK_NameLimits

2019/01/29

Windows Server2016 環境での証明書エクスポート方法(HPC Pack 2016編)

OS:Windows Server 2016

01.「ファイル名を指定して実行(R)」をクリックします。
02.「ファイル名を指定して実行(R)」画面が表示されます。
03.名前のフォームに「mmc」と入力して、「OK」ボタンをクリックします。
04.メニューバーの「ファイル(F)」をクリックします。
05.「スナップインの追加と削除」画面が表示されます。
06.「利用できるスナップイン(S)」から、一番下にある「証明書」を選択して、「追加」をクリックします。
07.「証明書スナップイン」という画面が表示されます。
08.このスナップインで管理する証明書で「コンピューターアカウント」を選択して、「次へ」をクリックします。
09.このスナップインで管理するコンピューターを指定して、「完了」をクリックします。
10.「選択されたスナップイン(E)」に「証明書」が追加されます。
11.「OK」をクリックします。
12.左ペインの「コンソールルート」-「証明書(ローカルコンピューター)」-「個人」-「証明書」とドリルダウンします。
13.「証明書」にHPC Pack 2016のインストール時に作成した証明書が表示されます。
14.証明書を選択して、右クリックします。
15.「すべてのタスク」を選択して、「エクスポート」をクリックします。
16.証明書のエクスポートウィザードが表示されます。
17.「次へ」をクリックします。
18.「はい、秘密鍵をエクスポートします」を選択して、「次へ」をクリックします。
19.「Personal Information Exchange - PKCS #12(.PFX)(P)」を選択して、
 「証明のパスになる証明書を可能であればすべて含む」にチェックを入れ、「次へ」をクリックします。
20.セキュリティのパスワードにチェックをいれ、パスワードを入力して、「次へ」をクリックします。
21.エクスポートするディレクトリと秘密鍵のファイル名を指定して、「次へ」をクリックします。
22.証明書のエクスポートウィザードのサマリが表示されます。
23.意図した内容であれば、「完了」をクリックします。
24.「証明書のエクスポートウィザード」が表示され、「正しくエクスポートされました。」を確認します。

NASの検討概要

■NAS(Network-Attached Storage)とは
LANを介して複数端末でファイルを共有するための機器。
ファイルサーバと基本的には同じものではあるが、ファイルサーバの機能に特化する事で
高速かつ導入・管理が容易であるというメリットがある。
NASなどのデータを保存するような機器のことをストレージという。

■USBの外付けHDDとの違い
ごく一部のの例外を除いて、外付けHDDはディスク一本に対し、NASは複数本搭載できる。
NASはUSBで接続したPC以外にもファイルの読み書きが可能である。

■NASのメリット・デメリット
NASを導入するメリット
・ファイルを集約することで、ファイルが散在しないですむ。
・データを共有しやすい。
・複数の端末を利用する際に、各端末のディスク容量を効率化しやすい。
・各端末がクラッシュしても、NASにデータを保存していれば影響はない。
・各端末に高速なストレージを構成しないでも済む。
・NASの機能で自動バックアップすることができる。

NASを導入するデメリット
・ファイルを集約するため、トラブルが発生すると影響が大きくなる。
 >RAIDや筐体ミラーなどの冗長化の機能で対策可能
・初期導入で設定する必要がある。
・2018年時点で1G以上のNWを構成しようとするとコストが高くなりやすい。
・自作PCと違って、HDDや取り換え可能なメモリ以外は自分で修理できず、メーカー修理が前提になる。

■NASを構成する要素
基本的にはパソコンと同じです。
・CPU:IntelやAMD以外にも組み込み用のCPUがあります。
・MEM:一般的なメモリが搭載されています。
・ディスク:一般的なSATAのHDDやSSDなどが搭載されています。
・電源:1個だけのモデルや冗長化されているモデルがあります。
・MB:一般的なPCとは異なる独自の省スペースなマザーボードが搭載されています。
・NIC:IntelのNICなどのネットワークカードが搭載されています。
   
■NASを検討する際に考慮する事項
以下の項目について検討する必要があります。
・容量:いまどのくらいほしいか。最終的にはどのくらいまで拡張する必要があるのか
・性能:NASの読み書きの性能はどの程度か
・ネットワークインターフェイス:1Gが何個か、10Gが何個か
・拡張性:ディスクの搭載数。ディスクの容量。拡張ユニットを対応可否
・信頼性:どのRAIDを利用するかを検討します。
・消費電力:NASは基本常時起動しているものなので、電気代についても考慮が必要です。
・コスト:いくらまで予算があるか

■各考慮事項に対する補足
・容量:いまどのくらいほしいか。最終的にはどのくらいまで拡張する必要があるのか
        現行のデータ量から、増加部分をスケールさせていくなど検討します。
       
■性能
性能については、二つの要素で考慮する必要があります。
・ネットワークカード
ネットワークを介してアクセスするため、ネットワークカードの性能がボトルネックになるケースがあります。
    例1:500MBの読み書き可能なSSDを搭載して、1000BASE-TのNASを利用したが、1人でアクセスして120MBでしか読み書きが
        できない。
        1000BASE-Tは1Gbitのため、MBにすると120MBになります。
        そのため100MB以上の読み書きを求める場合、原則として、10Gのネットワークカードの性能が必要になります。
        ただし、10Gのネットワークカードを搭載しても、ディスクの性能が低い場合、性能を発揮できません。
    例2:120MBの読み書き可能なHDDを搭載して、1000BASE-Tを1本搭載したNASを利用したが、
        2人でアクセスすると1人あたり60MBでしか読み書きできない。
        ネットワークカード一つでは複数のアクセスをさばききれない場合、複数のネットワークカードを一つに束ねて、
        より大量のアクセスを可能にします。
        この技術をリンクアグリゲーション(別記事で説明)と呼びます。

・ディスク(HDD・SSD)
    実際に読み書きするのは、ディスク(HDD・SSD)になります。
    1本あたりのディスク(HDD・SSD)では、性能、可用性、容量に限界があるため、ディスク(HDD・SSD)を一つに束ねて、
    より大きな仮想的なディスクを構成します。
    この技術をRAID(後述)と呼びます。
    例1:1本あたり120MBの読み書き可能なHDDを10本束ねて、1200MBの読み書き可能なディスクを作成します。
    例2:1本あたり1TBの容量をもつHDDを10本束ねて、10TBの容量を持つディスクを作成します。

■拡張性
ディスクの搭載数。拡張ユニット、最大容量の対応可否
    NASを利用していると、基本的には保存しているデータは増加していきます。
    現在構成している容量を超過しそうな時に、そもそも拡張可能なのか、起動したまま拡張できるのか。
    どうやって拡張するのか、どこまで拡張できるのかを確認しておく必要があります。
    ・NASのディスク搭載数:NASの筐体に搭載可能なディスクの数を指します。一般的にこの搭載可能なディスク数をベイと
     記載されます。
    ・拡張ユニット:NASの筐体に接続して搭載可能なディスクを増量します。この拡張ユニット単品では動作しません。
     必ず、NAS筐体に接続して利用する必要があります。
     最大容量:それぞれの製品で、構成可能なディスクの数、最大の容量サイズなどの構成の上限があります。

■信頼性
どのRAIDを利用するかを検討します。
ディスク(HDD・SSD)を複数本束ねて仮想的なディスクを構成することをRAIDと言います。
ディスク単品では、信頼性が低いので、複数台利用することにより、信頼性を高めることを目的としています。
RAIDの構成する種類がいくつかあります。
この項では、RAID-0・1・5・6を簡単に説明します。
基本的にはRAID-6で構成することを推奨します。
理由は、リビルド時にトラブルが発生すると、データロストするリスクがあるためです。
RAID-0:(ストライピング)
データを複数台のディスクに同時に分散して読み書きする方式
この方式は、構成するディスクが1本でも破損すると、全損してしまうため、
信頼性を犠牲にしてでも、性能が欲しい場合以外は利用すべきではありません。
RAID-1:(ミラーリング)
データを複数台のディスクに同時に同じ内容を書き込みます。
この方式は、安定度は高いものの容量の効率が悪い。
RAID-5:(分散パリティ)
複数台のHDDデータから計算されたパリティというデータ補正する仕組みを別のHDDに保存します。
容量効率はn本-1になります。
RAID-6:(デュアル分散パリティ)
機能としては、ほぼRAID-5と同じですが、RAID-5はパリティが1つに対し、
RAID-6はパリティが2つになります。
容量効率は、n-2になります。
                               

■消費電力
NASは基本常時起動しているものなので、電気代についても考慮が必要です。

■コスト
いくらまで予算があるか

■NASを選定するときの想定ケース
・とはいってもなんだからわからないから、まず試したい。
 1ベイ・2ベイのローエンドモデルを試しにやってみる。
・ちょっとやってみる
 4ベイまでのモデル
・本格的つかってみる
 4ベイ以上のモデル
・ヘビィに使ってみる。
 ラックマウント系のモデル。

■もうちょっとコストかけずに試してみたい
    ディスクの構成ができるわけではないですが、GUIの操作や機能の確認などが、
    無償でできます。
   
    ・QNAP Online DEMO
    https://www.qnap.com/en/live-demo/
   
    ・Synology live DEMO
    https://demo.synology.com/ja-jp
   
    ・Live Demo - Asustor
    https://www.asustor.com/ja/live_demo
   
    ・ReadyNAS OS6 - 管理画面シミュレーター
    https://www.netgear.jp/support/info/readynas/readynas_simulator_OS6.html

2019/01/28

HPC Pack2016 Update2の初期インストール

HPC PACK2016のインストール方法

検証バージョン
OS:Windows Server 2016
APP:HPC Pack 2016 Update2


HPC Packのの概要
HPC PackはMicrosoftが提供するHPC用のソリューションです。
デプロイ、ジョブスケジュール、ノード管理、監視の機能が搭載されています。
管理可能なノードとしてはWindowsからCentOSなどのLinuxディストリビューションまで、
幅広く対応しています。
オンプレミスの環境だけでなく、Azure対応といったクラウド上での動作もサポートしています。

HPC Pack2016で搭載された機能
GA版で搭載された機能
・HA機能
・Azure Active Directory
・GPUのサポート
・GUIの改善
・ジョブスケジューラーの改善
・SOAの改善
・管理
https://docs.microsoft.com/ja-jp/powershell/high-performance-computing/what-s-new-in-hpc-pack-2016?view=hpc16-ps

Update1で搭載された機能
・Docker対応
・SOAジョブ用のAzure Active Directory統合
・Azureバッチへのバーストの改善
・HPC PackでAzure Resource Manager VMを管理
・Excel 2016のサポート
・自動拡張/縮小操作ログの改善
・ノード間MPIジョブ用のLinux相互信頼構成の改善
・実行中のタスクのピーク出力
・下位互換性
・SqlConnectionStringProviderプラグイン
・新しいHPC PackジョブスケジューラREST API
・SOAのパフォーマンス向上
https://docs.microsoft.com/ja-jp/powershell/high-performance-computing/what-s-new-in-hpc-pack-2016-update-1?view=hpc16-ps

Update2で搭載された機能
・Mesos統合
・ドメインに参加していない計算ノードのSOA共通データ
・Azure IaaS仮想マシンの機能強化
・ノード上のジョブ/タスク履歴を表示する
・高速バランススケジューリングモード
・クラスター管理用に計算ノードを再起動するタスク
・Lizard更新
https://docs.microsoft.com/ja-jp/powershell/high-performance-computing/what-s-new-in-hpc-pack-2016-update-2?view=hpc16-ps

コンポーネント
・Active Directory
 File ServerやHead Node、Computer Nodeの認証情報を統括する
・File Server
 各Computer Nodeの計算結果やログを集約する
・Head Node
 HPC Packが動作するノード。
 「Cluster Management」、「Reporting」、「Diagnostics」、「Monitoring」のコンポーネントから、
 構成され、1台で全コンポーネントを構成することも冗長性や性能アップのために分散構成することも可能です。
・Computer Node
 HPCPackから管理される計算を実行するノードです。
 Computer NodeにHPC Packと計算系のソフトウェアをインストールし計算を実行します。

システム要件
・Active Directory
 明示された要件は特にない。
 現在サポートされているOSとActive Directoryの最新のレベルを利用を推奨。
 Head Nodeと同居は非推奨
 
・File Server
 明示された要件は特にない。
 機能の特性上、ファイルIOとネットワークIOが大量に発生するため、
 独立した環境を準備することを推奨

・Head Node
 CPU:最小:4Core・推奨8Core以上
 MEM:最小:8GB・推奨16GB以上
 Disk:最小50GB・推奨100GB以上
 OS:Windows Server 2016, Windows Server 2012 R2

・その他 Node
 CPU:最小:4Core・推奨8Core以上
 MEM:最小:2GB・推奨4GB以上
 Disk:最小50GB・推奨80GB以上
 各Computer Node 対応OS
 Computer Node:Windows Server 2016, Windows Server 2012 R2, Windows Server 2012, Windows Server 2008 R2 SP1
 Windows Communication Foundation (WCF) broker node:Windows Server 2016, Windows Server 2012 R2
 Workstation node:Windows 10, Windows 8.1
 Unmanaged server node:Windows Server 2016, Windows Server 2012 R2, Windows Server 2012, Windows Server 2008 R2 SP1
 Azure node (worker role instance) :Windows Server 2016, Windows Server 2012 R2, Windows Server 2012, Windows Server 2008 R2 SP1
 Linux node:SUSE Linux Enterprise Server 12, Red Hat Enterprise Linux 7.1, CentOS-based 6.7, Ubuntu Server 14.04 LTS and 16.04 LTS
 Client:Windows Server 2016, Windows Server 2012 R2, Windows Server 2012, Windows Server 2008 R2 SP1, Windows 10, Windows 8.1, Windows 8, Windows 7 SP1

概要手順
A.ActiveDirectoryとHead Node、Computer NodeのOS環境準備
B.ActiveDirectoryの構築
C.HPCPack2016用のADアカウント作成
D.HPCPack2016のインストール
E.HPCPack2016の初期設定

A.ActiveDirectoryとHead Node、Computer NodeのOS環境準備
前提:今回の環境では仮想マシンで構成します。
   各マシンのOSは以下になります。
   Active Directory:Windows Server 2016
   Head Node    :Windows Server 2016
   Computer Node  :Windows Server 2016
01.各仮想マシンを作成します。
02.各OSをインストールします。
03.各OSの環境を最新にします。
04.各コンピューター名を設定します。
 Active Directory:ad01
 HPC Pack:hpcpack01
 Computer Node:node01

B.ActiveDirectoryの構築
01.ActiveDirectoryマシン環境にログインします。
02.ServerManagerを起動します。
03.「管理」のボタンをクリックします。
04.「役割と機能の追加」をクリックします。
05.「役割と機能追加ウィザード」が表示されます。
06.「次へ」をクリックします。
07.「役割ベースまたは機能ベースのインストール」を選択して、「次へ」をクリックします。
08.「サーバープールからサーバーを選択」を選択します。
09.サーバプールからad01を選択して、「次へ」をクリックします。
10.役割から「Active Directory ドメイン サービス」を選択して、クリックます。

11.~略~

C.HPCPack用のアカウント作成
てきとーにアカウント作ります。
HPCPackマシンのAdoministratorsに追加します。

D.HPCPackの初期インストール
01.HPCPackマシン環境にログインします。
02.HPC Packのインストールバイナリを任意のディレクトリにダウンロードします。
 HPC Pack 2016 Update 2 リリース日:2019/01/06
https://www.microsoft.com/en-nz/download/details.aspx?id=57344
03.HPCPack2016Update2-Full-v6277.zipを解凍します。
04.解凍したフォルダの中にある「setup.exe」をダブルクリックします。

05.開いているファイル-セキュリティの警告のウィンドウにある「実行」をクリックします。

06.HPC Pack 2016 Update 2のインストールウィザード画面が表示されます。

07.「新たにインストールするか、新機能を既存のインストールに追加する」をクリックします。
08.「作業の開始」が表示されます。

09.「次へ」をクリックします。
10.Microsoft ソフトウェア ユーザー契約書のライセンス条項を確認して、「使用許諾契約書に同意します」にチェックをいれます。

11.「次へ」ボタンをクリックします。
12.HPC Packをインストールする種類を指定します。
13.「ヘッド ノードを作成することで新しいHPCクラスターを作成します」を選択して、「次へ」をクリックします。

14.「単一ヘッドノードクラスター」を選択して、「次へ」をクリックします。

15.インストール規則でインストール可能かテストします。
16.テストに合格することを確認したら、「次へ」をクリックします。

17.ヘッド ノードにインストールするHPC DBの種類を選択して、「次へ」をクリックします。
 ※256台を超過する大規模の場合は、「クラスター管理」、「ジョブ スケジューリング」、「レポートの作成」、「診断」、「監視」 をリモートサーバに分離することを推奨します。

18.「ローカルデータベース設定」でヘッドノードにSQL Serverのインスタンスが検出されないと表示されるの確認して、「次へ」をクリックします。

19.「ローカルデータベースフォルダー」の画面でSQL Serverをインストールするフォルダーを指定して、「次へ」をクリックします。

20.「インストール場所」を指定して、「次へ」をクリックします。

21.「証明書」の画面が表示されます。
 この画面で、外部の証明書か自己証明書を作成するかを決定します。
 インターネットを介さない場合は、自己証明書で特に問題ありません。
 以降の手順は、自己証明書での対応手順になります。

22.「インポート???」をクリックします。
23.「証明書の選択」画面で「新しい自己証明書を作成する」を選択します。

24.「共通名」にデフォルトで「HPC Pack 2016 Communication」自動入力されます。
  ※任意の共通名を入れたい場合は任意の共通名を入れます。
25.「作成」をクリックします。
26.証明書のフォームに証明書の値が自動入力されます。

27.「次へ」をクリックします。
28.カスタマーエクスペリエンス向上プログラムで設定したい値を選択して、「次へ」をクリックします。

29.必要なコンポーネントのインストール一覧画面が表示されます。

30.「インストール」をクリックします。
31.    コンポーネントのインストールが正常に完了したことを確認して、「次へ」をクリックします。
32.「完了」と表示されます。
33.HPC クラスターの接続文字列を入力して、「完了」をクリックします。


E.HPCPackの初期設定
01.HPC Pack 2016 クラスターマネージャーを起動します。
02.HPC Pack 2016 クラスターマネージャーが表示されます。

03.「ネットワークの構成」をクリックします。
04.ネットワークトポロジの選択画面が表示されます。
※要件にあった環境を決定します。
 MPI通信など大容量の通信が発生するため、複数セグメントのネットワークを構成することを推奨します。
※別記事でネットワークのトポロジー情報を記載します。

05.E-04で決定したネットワークをNICに紐づけます。


06.ファイアーウォールのセットアップが表示されます。

07.要件に合わせて設定しますが、今回は検証のため、オフにして、「次へ」をクリックします。

08.レビューの内容を確認して、問題がなければ、「構成」をクリックします。
09.構成処理が実行され、正常に完了したことを確認して、「完了」をクリックします。
10.「ネットワークの構成」に緑のレ点アイコンが表示されます。

11.「インストール資格情報の提供」をクリックします。
12.インストールの資格情報画面が表示されます。
13.HPCPack用のアカウントとパスワードを入力して、「OK」をクリックします。

14.HPCクラスターマネージャーの警告画面で、ユーザー'XXX\YYY'はクラスターユーザーではありません。
 'XXX\YYY'をクラスターユーザーにしますか?という表示に「はい」をクリックします。

15.「インストール資格情報の提供」に緑のレ点が表示されます。

16.「新しいノードの名前付けの構成」をクリックします。
17.ノードの名前付け系列の指定画面が表示されます。
18.HPC Packのクラスターが動的にデプロイするホスト名を指定します。
 識別しやすい名前を指定します。

19.「OK」をクリックします。
20.完了すると、「必須の展開タスク(完了)」になります。


PowerSwitch初期設定

 概要 PowerSwitchのSシリーズで初期設定する際に以下の最低限の設定 A.シリアル接続 B.初期アカウントの設定(パスワード) C.ホスト名の設定 D.マネジメントポートの設定 E.各インターフェイスの設定 前提 ・PowerSwitchのSシリーズ ・OS10で動作す...