2018/10/20

パラメーターシートのススメ-テキスト版-


概要

パラメータシートとは、製品などの項目情報を列挙して、設定した項目の一覧を指します。
このパラメータシートを作成する目的は、設定項目を列挙することにより、作業漏れの防止、どの項目を設定したかのエビデンスにすることができます。
副次的な効果として、パラメータシートを作成すると、その製品について理解度を高めることができます。


パラメータシートの作成方針
パラメータシートを作成する際には以下の方針で作成します。
項目を列挙するために表形式になる場合が多く、Excelで作成すると作成しやすいです。
製品の設定情報から、すべてのケースにおいてカバーすることはできませんが、項番の若い順番から順守するようにします。
01.パラメータシートに記載された内容を上から設定していくと、設定が完了する。
02.設定項目から、実機の画面に辿ることができる。
03.デフォルトと設定した値の項目がある。
04.全項目が可能な限り網羅されている。
05.設定不要な部分はグレーアウトする。
06.必須の項目は赤で強調し、入力されると、赤セルが解除される。
07.複数選択系の項目は、■・□で記載する。
08.択一の選択の項目は、●・〇で記載する。
09.項目は青色にする。
10.印刷することができる。
11.デフォルトがないもの、設定しないものは-にする。
12.項目は大項目、中項目、小項目を原則にする。
 ※必須ではない。努力目標
13.セルは基本結合させない。
 ※項目除く
14.一項目一値を原則にする。

2018/10/19

backup-目次草案ver0.2

・バックアップ
・バックアップとは
・定義
 バックアップとはコンピュータシステムで主にデータやシステムの状態を複製し、
 問題発生時の復旧(リストア)に備えることを意味する。
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%A2%E3%83%83%E3%83%97
 Wiki上では、端的に言うと、問題が発生してもどうにもならないように備えをすることを指します。
・今回の対象
   明示しない場合は、データのバックアップというケースが多いですが、
   本来の定義としては、データ破損、パソコンの破損、プリンターやキーボードなどのデバイスの破損、
   インターネット回線やルーターなどのネットワークの破損に対する備えも対象になります。
   ただし、今回はデータ破損について焦点とします。
・対象ユーザー
    個人およびクリエイター系の方々
・なぜバックアップするのか?
  ・バックアップする理由
   トラブルがあった際に、データロストし、対応ができない状態に陥らないためです。
  ・しない場合何が起きるのか?
   トラブルが発生した場合、データロストし、個人の写真やビデオ、納品データ、
   請求データにアクセスできなくなります。
・想定されるトラブル
 ただ盲目的にバックアップをとろうとしても、膨大な無駄が発生したり、
 効果がないケースもあり得ます。
 どういうトラブルが発生するのかを想定すると、検討すべき対処方法が見えてきます。
 以下に列挙します。
・トラブルケース
 大別すると、3つに分類できます。
 災害
 火事や地震などの災害で住居や設備に被害が発生するケース
 この場合、被害があった拠点の機材は全損してしまうことが想定されます。
 この状態から復旧することは基本的にはできません。
 拠点外やクラウドなどにバックアップを行い、そこからリカバリーをするしかありません。
 ハードウェア障害
 HDD・SSDのディスク、RAID・HBAカード、パソコンなどの端末が、
 物理的に破損してしまうケースです。
 経年劣化や初期不良などで、データにアクセスできなくなってしまいます。
 HDDの基盤交換で復旧できるケースもありますが、基本的には復旧できないと、
 思うべきです。

 ソフトウェア障害
 前述ハードウェア障害とは基本的には異なり故障して利用できなくなるのではなく、
 アプリケーションやOSなどの不具合でデータが破損、操作ミスでデータを誤って削除
 ランサムウェアなどのウイルスによってデータにアクセスできなくなったり、削除されてしまい、
 データロストしてしまいます。
 ランサムウェアの場合は、要求金額を支払うことにより、復旧する可能性はあります。
 操作ミスで削除してしまった場合などは、データ復旧会社に依頼することで復旧できる可能性はありますが、
 数十万という見積もりや、何週間などの復旧時間がかかります。

・バックアップの検討ポイント
 バックアップを行うのにはそれなりのコストがかかります。
 バックアップ方式を検討する際に、以下の点から検討します。
  ・そのデータがないとどれだけの損失がでるのか
   何らかの方法で取り戻すことができるのか?
   ロストしても、あきらめることができるのか?
  ・どこまでお金を出せるのか?
・バックアップの方式
 ・321ルールという方式があります。
 データのバックアップを取る際の理想的な方法のひとつとされる考え方になります。
 321ルールは具体的には、
 「データを3重に取得する」
 「異なる2種類のメディアにバックアップを保存する」
 「バックアップのうち1つは違う場所で保管する」
 という3要素からなります。
 この方式を実現することによることで、バックアップデータをロストしたり、
 設備に災害があったとしても、復元できる可能性が高まります。

 例:パソコンのローカルディスクに保存されているデータを、
  NASに保存して、クラウドストレージに保存します。
  3重のデータ
   パソコンのローカルディスク
   NAS
   クラウドストレージ
  2種類のメディア
   HDD・SSD(パソコンのローカルディスク・NAS)
   クラウドストレージ
  1以上の拠点
   居室
   クラウド
・RTOとPRO
 RTO(Recovery Time Objective)
 障害が発生した際に、どの時点のデータに復旧できるか?
 例:1日おきにデータを取っている場合は、1日前のデータを復旧することができる。
 RPO(Recovery Point Objective)
 障害が発生した際に、復旧するのにどの程度時間がかかるのか?
 例:障害が発生した場合、データをリカバリするのに1日かかる。
・バックアップの範囲
 どういうファイルを取得したいのか決定します。
 例:画像ファイル・動画ファイル・写真ファイル
・バックアップの頻度
 前述のRTOとして、どの時点に復旧させたいかを決定します。
 頻度が高いほど、バックアップの負荷と容量コストが高くなります。
 頻度:リアルタイム・分・時間・日・週・月・年
・バックアップの保存期間
  バックアップしたデータをいつまで保存するのかを決定します。
  保存期間が長いと容量コストが高くなります。
 期間:月・半年・年
・バックアップの保存世代
 バックアップしたデータを何世代保存したいかを決定します。
 世代が多いと、どの時点で戻せるかのポイントが多くなります。
 世代が多いと容量コストが高くなります。
・バックアップの復旧時間
 障害が発生してから、復旧するまでの時間を指します。
 前述のPROになります。
 復旧時間を短くしたい場合は基本的にコストが高くなります。

 ・バックアップ先
 保管データのバックアップ先を前述の321ルールを考慮して決定します。
 ・光学メディア
 ・テープメディア
 ・HDDorSSD
 ・NAS
 ・クラウドストレージ
・バックアップの種類
  ・ファイルバックアップ
  ファイル単位のバックアップを行う形式。
  メリットは、対象のファイル単位でバックアップできるため、バックアップとリカバリー時間が短く済む。
  デメリットは、システムに不具合があった場合に、復旧しにくい。
  ・イメージバックアップ
    ディスクのパーティション単位でバックアップを行う形式。
  メリットは、システム前提をバックアップするため、システム不具合時にリカバリーしやすい。
  デメリットは、全データを取得するため、バックアップ時間は長い。
 ・バックアップレベル
  ・フルバックアップ
  ・必要なデータ全てを複製する。
     ・毎回すべてのデータを複製しなければならないため時間がかかる。
     ・すべてのデータが一ケ所にまとまっているので、復旧時にデータを探し回る必要がない。
     ・バックアップ先に充分な空きが必要。
  ・差分バックアップ
    ・前回のフルバックアップからの変更/追加されたデータのみを複製。
     ・一回はフルバックアップを行う事が必要。
     ・最後のフルバックアップとの差分を複製するだけなので時間は短い。
     ・バックアップツールを使わない場合は自分で変更/追加したデータを把握しなければならない。
     ・復旧は最後のフルバックアップデータと最後の差分バックアップデータが必要になる。
  ・増分バックアップ
  ・前回のフルバックアップ、差分バックアップ、もしくは増分バックアップ時からの変更/追加されたデータのみを複製。
  ・一回はフルバックアップを行う事が必要。
  ・最後のバックアップ以降に変更/追加されたデータを複製するだけなので時間は極めて短い。
  ・バックアップツールを使わない場合は自分で変更/追加したデータを把握しなければならない。
  ・復旧は最後のフルバックアップデータと(もしあれば)最後の差分データと、それ以降のすべての増分データが必要。
・バックアップの手法
  ・ホットバックアップ(オンラインバックアップ)
   コンピューターが稼働している状態で取得するバックアップのことをさす。
   具体的には、アプリケーションなどが動作し、該当のファイルなどが更新されたりする一貫性を
   保つことが難しい状態で取得することをさす。
  ・コールドバックアップ(オフラインバックアップ)
 コンピューターが非稼働な状態で取得するバックアップのことを指す。
 具体的には、アプリケーションが停止し、該当のファイルが更新されない一貫性を保たれる状態で、
 取得することを指す。
 この状態は基本的に、ユーザーはコンピューターを利用することはできない。
・バックアップ後のベリファイ
 取得したバックアップのデータが正しくとれたかを必ず確認してください。
 取得したバックアップに不整合があった場合、リカバリーできなくなるケースがあります。
 デメリットとしては、ベリファイという整合性チェック処理を行うため、処理時間が長くなります。
 NASなど、オンラインで読み書きが常時可能なメディアに格納している場合、
 改竄の可能性があるので、バックアップファイルのハッシュ値などを取得して、
 定期的に改竄されていないかを確認する必要があります。

・リカバリーの練習
 バックアップの目的は、何かあったときに復旧させ元通りにすることです。
 そのバックアップが正しく取得できたか、リカバリーができるかを事前に確認することは、
 非常に重要です。
 トラブルが発生したときに一度もやったことのないリカバリー対応でやるよりは、
 事前に実践済みであれば、安全にリカバリーができます。
・バックアップで気を付けること
   手動だと、めんどくさかったり、忘れてしまうケースが考えられるので、
   基本的には自動で実現するようにする。
 また失敗した際にメール発報するなどの何らかの通知対応を検討しましょう。
 
 
 

PowerSwitch初期設定

 概要 PowerSwitchのSシリーズで初期設定する際に以下の最低限の設定 A.シリアル接続 B.初期アカウントの設定(パスワード) C.ホスト名の設定 D.マネジメントポートの設定 E.各インターフェイスの設定 前提 ・PowerSwitchのSシリーズ ・OS10で動作す...